木造住宅の可能性をとことん追求
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ポラス暮し科学研究所は、木造住宅を主体とした研究開発を推進する研究所としてポラスグ ループ内に平成3年に設立されました。科学的検証を用いて「木」の特性を最大限活かすべく、実大振動実験施設・温熱環境実験施設など設備投資してきました。そこで、国から委託された研究や、大学の研究室との共同研究などを積極的に行なってきました。また、研究はハードのみの追求ではなく「ハードはソフトを実現するために必要な手段である」との考えの下、ソフトである人間の感性にあった研究開発を行なっています。
研究テーマの選定に当たっては、カスタマーセンターに届くお客様の声はもちろん、設計業務に当たっているグループ内の設計士などからも研究テーマを募るなど「必要とされる技術」の開発に努めています。
それら研究の成果により、木造軸組工法において他社にはない「設計の自由度と高い快適性を兼ね備えた住まい」をご提供することが可能となり、法人様の街づくりにおおいに貢献できると確信しています。
街づくりの企画・設計
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丈夫で、かつ設計自由度の高いオリジナル耐力壁などを開発
構造グループでは、耐震性を始めとする木の家の強度を確保しながら、空間の自由性も向上させていく安心・安全な木造軸組構造の研究開発を推進しています。業界最大級の実大実験施設を日々活用し、検証しています。
特に、オリジナル耐力壁の開発においては、「耐力壁ジャパンカップ」で過去6回ものトーナメ ント優勝を果たしたり、透明な耐力壁「クリスタルマジック」がグッドデザイン賞を受賞、また、7倍相当の耐力壁でありながらコストパフォーマンスと施工性に優れた「ジャイアントブレース」が林野庁長官賞を受賞するなど、外部からも高い評価を頂いております。
透明な耐久壁
「クリスタルマジック」2008年・グッドデザイン賞受賞
壁の幅350ミリで壁倍率7倍相当「パルテノン」
住環境グループ
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平成15年に新たに設置した温熱環境試験室と空気環境試験室を活かし、大学やその他の研究機関と協力して、独自の検証を推進しています。地域にあったローコストで高性能な温熱・空気環境づくりのための対策と提案を行なっています。さらに、太陽光や太陽熱、そして燃料電池・地熱利用の可能性までも視野に入れ、心地よい温熱・空気環境の家づくりの研究開発を推進しています。
関東内陸型気候に最適な性能を追求「次世代省エネ仕様」
デザイングループ
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オリジナル塗り壁「侘び土」施工例(2010年グッドデザイン賞受賞)
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デザイングループでは、デザインの側面から「住まいにおける心地よさ」を追及し、工業的側面にも配慮しながら「五感」を通じて感じられる、自然の安らぎや癒しを取り入れたデザインの研究を行っています。
温もりを心で感じ、経年していくにつれ「味わい」が出るような住空間をご提供するために、素材ひとつ一つと向き合い、雰囲気を細やかに丁寧に検証し、「上質」なだけではない「情質」な住まいを追求しています。
なお、これらの技術の施工は「高度な職人技術」が必要とされることも多く、職人への技術指導もあわせて行なっております。